馬場パパが太鼓作りに使った道具で、ちょっと見慣れないものを紹介します。 のこぎりやカンナはいいですよね
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★エスコートの麻糸
一般的に革バンドやハンドバッグなどを作る時に縫い糸として使用されるようです。 最初の太鼓2個はこれで縫いましたが、3個目以降は下のクレモナの糸を使ってみました。
★クレモナの細糸
エスコートの糸を探していたときに、偶然見つけたクレモナの細い糸。 強度がありそうなのと、安いので、これで太鼓革を金輪に縫い付けることに。 ワックスにこすり付けてから縫って行きます
★革きり用はさみ
これは工具コーナーで見つけた、革切断用の鋏で、刃に細かなギザギザがついています。さすがに専用の道具ですね、相当乾燥した革でも苦も無くすいすい・ぐいぐい切れます。 1500円〜2000円くらいだったかな?
★ひし切と千枚通し
これは、千枚通し(手前)、菱切(奥)です。 千枚通しは便利でいろいろ使えるけど、濡れている革に沢山の穴を開けて行くのは結構大変です。この菱切(ひしきり)は写真では分かりにくいですが、棒がひし形になっていて、スイッと穴が開きます。 高いものではないので是非入手してください。
★ひし切・その2
これは別の菱切。 別の名前で売られていたかもしれませんが、まあ、似たようなものです。こっちがひし切で、上に紹介したのが別の名前だったかな?
どちらも革に簡単に穴を開けることが出来ます。
★実はこれ、馬場パパのノウハウ?
革の外側から当てて、縫う部分の位置を決定します。 左右に似たようなものがついていますが、革を外側と、少し内側の二箇所縫いますので、外側からの距離が異なるようにしてあります。
金輪に革を張り、裏でテンションをかけたら、この道具で、縫う場所を決めてゆきます。
★これは、その拡大図
先に凹みが2箇所ありますね。ここに千枚通しでもボールペンでも当てて、縫う部分〜ひし切で穴を開ける部分〜を決定します。 これがあると(1)素人が縫っても結構きれいに仕上がる、(2)複数の太鼓を作っても、大体同じに作れる、、などの大変大きなメリットがあります。
あらかじめ、太鼓の革の縫う部分にこれを使ってマーキングしておくと、後の作業がとても楽です
★縫い針
これは、実際に使った縫い針
革工作のコーナーに売っていました。
下で紹介した縫い器は具合は良いけど、構造上太い糸が使えませんので、やっぱりこの種の針の厄介になりました。
★これは、Made in USAの革の縫い器
東急ハンズでしか見たことがありませんが、薄手の革を縫うにはとても具合が良いです。上糸と下糸で縫います。 欠点はあまり太い糸は使えないこと。太鼓を縫い終わるほど沢山の糸を巻けないことですね。まあ用途が違いますから仕方なし。
本当はカウボーイのブーツか何かを縫んでしょうね。
★ワックス
これは縫い糸を通したワックスです。最初は四角形でしたが5個も太鼓作ったらこんな姿に。 ロウソクでも構わないでしょう。
★ポンチ
これは調べを通すためのポンチ。 一応8mmと10mmを用意しましたが、1尺5寸見当の太鼓だと、10mmは必要ですね。
普通よく使用されている担ぎ桶胴の1尺6寸位のものではもっと大きな穴が開いています。15mmくらいはあるかも知れません。
★これも馬場パパのノウハウ?
5個も作ったので、調べを通す穴が太鼓ごとにばらつかないように、余っていた細身の金輪にタコ糸を張り、この糸と金輪の縛り目のところに調べの穴をあけることとし、マーキング用の治具としました。 調べを通す穴って、意外と難しいですよね。でもこれがあればいつでも同じ位置に穴あけが出来る〜
★染料
これは調べに使用したクレモナの6mm直径のロープを紫に染めるのに使用しました。 お湯に溶かして、塩を混ぜ、ロープを30分くらいつけておくときれいに染まります。 手芸店に売ってます。 (最近平気で手芸店に出入りする自分がちょっと怖い)

注意:使う水の量とか、時間をしっかり記録しておきましょう。染めるたびに色が変わってしまいますよ。
★これは12mm直径の木の棒。
革に調べを通す穴を開けた後に、この棒を入れておきます。内側の革と外側の革の乾燥によるずれをある程度防止できますし、この棒を入れておくと、穴がきれいに仕上がります。 丸棒を売っていたので、のこぎりで5cmくらいの長さに切断して使いました。

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