〜「たいこ」・「太鼓」のつく言葉〜 (マイクロソフト・Bookshelf Basic マルチメデイア統合辞典参照) |
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「太鼓」のつく言葉を、辞典から集めてみました。 いろいろありますね。 中にはまったく意味の分からない言葉もあり、その意味を調べるためにまた辞典を引かなければなりません。 太鼓の打ち手としては、ちょっとここで勉強しておきましょう。 言葉の意味は、上記した辞典を参考にしました。 |
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たい‐こ 【太鼓】 |
打楽器の一つ。木製・金属製などの胴の両面、または片面に革を張ったもの。桴(ばち)で打ち鳴らす。日本のものは、多く、木をくりぬいて筒とし、両側面に皮を張る。 |
たいこ‐の‐ぶち 【太鼓の桴】 |
1 「こうほね(河骨)」の異名。また、花の蕾のこと。《季・夏》 2 「ほしくさ(星草)」の異名。 |
たいこ‐いしゃ 【太鼓医者】 |
医術が拙劣なため、人に迎合することによって世を渡る医者。 |
たいこ‐ばめ 【太鼓羽目】 |
壁の両面を羽目板で太鼓張り状にしたもの。 |
たいこのおとちゆうのさんりゃく 【太鼓音智勇三略】 |
舞伎脚本。時代物。四幕。河竹黙阿弥作。明治六年東京村山座初演。「後風土記」にある酒井の太鼓の件に、徳川の家臣同士の不和や三方ケ原の戦いなどを織りまぜて脚色。 |
たいこ‐ばし 【太鼓橋】 |
(その形が太鼓の胴に似ているところからいう)まん中が高く半円形をした反橋(そりはし)。 |
たいこ‐むすび 【太鼓結】 |
たいこむすび=おたいこむすび(御太鼓結) |
たいこ‐ぐち 【太鼓口・幇間口】 |
1 たいこもちの言うようなおせじ。おべっか。 2 たいこもちが遊女たちの欠点などをあげて言う悪口。 |
たいこ‐ざ 【太鼓座】 |
能舞台の囃子座のうちで、太鼓の役の者がすわる所。正面舞台の後の部分(後座=あとざ)で、観客から向かって左のあたり。 |
たいこ‐もち 【太鼓持・幇間】 |
(「たいこ」は語の相槌・応答の意、「持ち」は仲を取り持つことの意とするほか、諸説がある) 1 遊客に従って、酒興を助けることを職業とする男。太鼓衆。男芸者。ほうかん。 2 人に追従してその歓心を買うもの。太鼓叩き。 3 太鼓を持つこと。また、その人。 |
たいこ‐じょろう 【太鼓女郎】 |
江戸前期の上方遊郭で、歌舞音曲で宴席の取り持ちをした女郎。位は囲(かこい)職で、揚代は九匁。 |
たいこ‐やき 【太鼓焼】 |
今川焼の皮に巴形の焼き印を押したもの。赤穂義士の打ち入りに鳴らした太鼓にちなんだもの。義士焼。 |
たいこ‐うち 【太鼓打】 |
1 タイコウチ科の水生昆虫。体長三〜四センチメートル。体は扁平な紡錘形で、全体に黄色。タガメに似て前脚は鎌状で太く、小魚や昆虫を捕えて体液を吸う。尾端に一本の細長い呼吸管があり、先端を水面に出して呼吸する。夜間、灯火に飛来することもある。水中で前脚を前後に動かす様子からこの名がある。本州以南の各地の池や小川にすむ。 2 ⇒たいこたたき(太鼓叩) |
たいこ‐たたき 【太鼓叩】 |
1 太鼓を打ち鳴らすこと。また、その人。たいこうち。 2 うまく調子を合わせて、相手のきげんをとること。また、その人。たいこうち。たいこもち。 |
たいこ‐だる 【太鼓樽】 |
たいこだる |
たいこ‐ずみ 【太鼓炭】 |
たいこずみ大形の丸い切炭。胴炭。 |
たいこ‐ばしら 【太鼓柱】 |
たいこばしら(太鼓の演奏者が、このそばに坐るところから)=こうけんばしら(後見柱) |
たいこ‐むし 【太鼓虫】 |
たいこむし「やご」の異名。 |
たいこ‐ばり 【太鼓張】 |
たいこばり戸または間仕切の両面を張ること。両面に紙を張った襖(ふすま)の類。 |
たいこ‐ばん 【太鼓判】 |
1 古甲金の一種で表面の外周に小さな圏点がまるく配列されているもの。太鼓の皮の留めにされている装飾と似ているところからいう。 2 太鼓のように大きな判。転じて、確実な保証。 晢を捺(お)す (証明のために大きな判をおす意から)絶対まちがいのないことを保証する。 |
たいこ‐びょう 【太鼓鋲】 |
頭部が半球状になっている鋲。多く装飾に使用される。鐶甲鋲。 |
たいこ‐ばら 【太鼓腹】 |
たいこばら太鼓の胴のようにまるくふくらんだ腹部。力士のように大きく張り出した腹。 |
たいこ‐ぼうず 【太鼓坊主】 |
たいこぼうず 1 江戸幕府の職名の一つ。太鼓を打って時刻を知らせる役をつかさどった僧形の者。 2 太鼓持の坊主。人に追従してその歓心を買う坊主。 |
たいこ‐まく 【太鼓幕】 |
たいこまく⇒やぐらまく(櫓幕) |
やぐら‐まく 【櫓幕】 |
1 やぐらに張りめぐらす幕。 2 特に江戸時代、劇場のやぐらに張り渡す、座元の定紋などを染め抜いた幕。 |
たいこ‐やぐら 【太鼓櫓・太鼓矢倉】 |
1 太鼓を置いたやぐら。特に、相撲のやぐら太鼓を打つために建てるやぐら。高さは古来五丈七尺(約一七・三メートル)、太鼓を置く場所は六尺(約一・八メートル)四方。 2 芝居小屋の前などにつくり、客寄せの太鼓を打つやぐら。 |
ばちについて |
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ばち 【撥・桴・枹】 |
1 (撥)琵琶、三味線などの弦をはじいて音を出させる、へら状の道具。基部は狭くすぼまって厚く、弦をはじく先端は広く扁平で、銀杏(いちょう)の葉の形をしたもの。琵琶の撥は木製、三味線の撥は木・象牙・水牛製などがある。 2 (桴・枹)太鼓、銅鑼(どら)などの打楽器類を打って音を出させる、棒状の道具。ぶち。 3 (撥・桴)雅楽で、慣例として太鼓・琵琶を奏する道具と、舞楽「胡飲酒」の舞人の持物。また、羯鼓・三鼓・鉦鼓を奏する道具と、舞楽「陵王」「納曾利」などの舞人の持物。前者には「撥」を、後者には「桴」を当てる。 |