− 犬 ガ ム 太 鼓 編 −

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私の犬ガム自作太鼓の作業手順は一応下記しておきますが、もともとの
情報はYOGYさんの「太鼓ミュニケーション 」の 自作太鼓コーナーで
入手しましたのでそちらも参照ください。 情報が正確で詳しいです。

いろいろな腕自慢の方のリンクもありとっても参考になります。

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■さあ犬ガム太鼓作成開始■
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   1 ペットショップで犬ガムのなるたけ大きなのを買いましょう。

基本的には、@皮を丸い筒にして、両端を縛ってあるもの:
これは どこのペットショップでも売っています。大型犬用を購入しましょう。
白っぽいのと、太鼓の革と同じような少し透明感のある皮の2種類を売ってます。
違いが良くわかりませんが、太鼓の革のような色のを買いましょう。
これは水に戻したら大体10cmx25cmくらいの長細い皮になりますので、
直径10cm以下の小さな太鼓を作るのに使えます。

Aフリスビー型の丸いもの:
私は横浜の東急ハンズで買いました。 これはなかなか売ってませんね。
ダイクマや他の近くのペットショップにはありませんでした。
これは10cmくらいの直径のものが主で、20cmほどのものも
あるらしいですがなかなか見つかりませんでした。
水に戻すと11〜12cmほどの直径になりますので、
頑張って引っ張れば12cmくらいの直径の太鼓が作れますね。

の2種類があります。 まあ他に靴の形のや皮でボールみたいに
したのとかがありますが、面積が狭くて使えないでしょう。
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2  これを水に戻して柔らかくします

@お茶や紅茶のタンニンでなめす事が出来るそうです。
お茶や紅茶を渋く出したのを室温まで冷やして、皮を一昼夜〜数日漬けます。
そうすれば皮が乾燥してもある程度の柔らかさが残り太鼓らしい音がするものと思います。
タンニンが沢山出るだろうとお茶の葉を入れっぱなしにしておいたら、
皮に葉が密着したところが黒く変色しました。
一度渋くお茶を出してから使用した方が良いようです。
時々水をかき回した方が良いですね。
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3  胴のサイズより大きめに丸く切ります。

そうですね、胴の外形+3〜5mm位でしょうか。
水で戻すと皮が柔らかくなりますので鋏で切ることが出来ます。
引っ張ったとき方向によって伸び方が大きく違う様だと、ロープで締めると
ずるずると延びてきて格好がわるくなります。
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4  ロープをかける部分に穴を開けます。

2〜3mmのポンチが具合良いですが、バーベキューに使う金串を
直火で焼いても穴を開けられます。ちょっとするめを焼くときのような匂いがします。
私は小さい太鼓(直径7cmくらい)では8箇所に穴を開け、
大きい(と言っても直径12cmですが)には倍の16個の穴を開けました。 
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5  ロープを通し、テンションをかけます。

テンションは指で満遍なく太鼓面を押し付けてゆきます。
指が疲れたら、ドライバーのお尻とか、肘とかでぐいぐいやります。
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6  ロープをもっと締めます。

私の作った太鼓はとっても小さいので、ロープ(と言っても小型の方は、太目のたこ糸)
を締めるとき、爪楊枝を使い、ロープとロープを捩っていきます。
大き目の太鼓では、割り箸を5cmくらいに切って使いました。
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7   もっとテンションをかけます。

同じく指で押し付けたり、バチみたいなものでぐいぐい押し付けます。
でもくれぐれもやり過ぎないように!
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8  ロープをもっと締めます。

ロープの穴が切れないように注意しながら締めます。
以上を、3〜4回繰り返し、皮がほとんど伸びなくなったらそれでよい事にしましょう。

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9  ロープの張り具合や、形を整えて完了。

これが結構難しいんだ。上の革は良くても下がだめだったり。
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10 さあ叩いてみましょう。

皮が湿っている内は”ボンボン”と音がします。
乾くに従って音が高くなってゆきます。

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11 さあ飾ってみましょう。

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12 さあ写真です:


■フリスビー型の犬ガムを東急ハンズで4枚購入しました。これは直径10cm位の小さなものです。残念ながらもっと
大きいのは有りませんでした。それを水に戻してみると、こんなにも厚さが違うんですね。厚さは一番上の出3mm位あります。
写真はありませんが、普通の犬ガムも同じように戻します。



■同じく4枚の直径を見てみると、乾いていたときは真ん丸だったのが皮によっては楕円になってしまいます。大きさも
ずいぶんまちまちです。 結局胴にあわせて丸く切らなければ使えません。 丸いからそのまま、適当な胴を見つければ
使えるかと思いましたが、なかなかそうはいきません。



■これはほぼ真ん丸です。直径12cm位です。水に戻すと2割くらい直径が大きくなるようです。この皮は左右・上下方向への
引っ張りに対する伸び具合が同じようで皮の質もよいような気がしました。



■これは楕円になりました。12cmx14cm位です。手で引っ張ってみると、長い方向にすごく伸びます。ちょっと油っぽい
感じの皮で、ぼてっとしてます。 あまり使いたくないような。多分お腹の方の皮なんでしょうね。 背に比べてお腹の皮
は良く伸びるらしいです。 太鼓には使われないですね。



■適当な胴の材料が無いので台所にあったお茶缶の底を抜いて使用しました。 なにぶん小さいので作業している
うちに皮が乾いてきて困ります。 で、時々水で濡らして作業しました。 皮は帯状のものを丸く切って使用しました 
缶の直径は7cmほどです。 ロープはタコ糸です。



■2個作ってみました。 それぞれお茶缶のブランドが違いますし、胴の高さもちょっと違います。右は、それっぽい紋が入っていますね。
高級煎茶です。ははっロープは料理用のたこ糸(太いやつです)。お茶の缶では強度的に無理かと思いましたが、十分強いです。
ぜんぜん変形しませんでした。



■こちらはすこし大型のウーロン茶の缶です。中国からのお土産。皮はフリスビー型のを使用しました。缶の直径(外形)はちょうど
10cmです。 ロープは3mm直径くらいのものを使いました。皮の穴は3mmのポンチで開けましたが、ロープに引っ張られて結構
大きな穴になりました。 この部分が均一に延びてくれると形がよいのですが、ほとんど伸びてくれない部分と、ずるずると
伸びてくる場所があり、仕上がりに影響します。写真では比較的綺麗にできた部分を写しました。



■三つ並べるとちょっと雰囲気がありますね。左の太鼓の面に黒い斑点がありますが、これは皮を伸ばすときに使った棒が
細すぎて部分的に皮が伸びてしまったのだろうと思います。



■用途は、壁の飾りかな? 音は皮が乾いたらカンカンと太鼓とはいい難いものになりました。 なめしが足らない
のでしょう。 まあ、胴が缶(カン)ですから。 胴の周りに木目模様の紙でも巻けばもっとそれらしくなるのでしょうが
今回のは試しですので、缶の模様そのままです。(家族いわく、そんなにカンカンした音だったら、わざわざ革を
張らなくても、もとのお茶缶のままでもおんなじだってー失礼しちゃうよね)




■(左)ハンドクラフトのお店で見つけた牛革で作ってみました。 濡らしてから乾燥させてもほとんど縮みませんので、張りが弱く
音は”ボンボン”って、トーキングドラムの感じです。(右)はお茶缶と同じように、犬ガム(フリスビー10cm)で作りました。
音は”カンカン”ですが、2個使うと結構音にコントラストがあり、面白いです。 胴は塩ビ管の継ぎ手です。



shime
■これはペットショプで見つけた16cm直径のフリスビー形犬ガムで作りました。金輪はプランターコーナーで見つけたスタンドの金輪をはずしました。
胴は12.4cm直径の塩ビ管の継ぎ手で、胴の深さは10cmです。いや〜見た感じなかなかでしょう?音も結構それっぽいですよ!
菜箸でバチをつくって玉入れの練習できるよ!!


shime taiko x 2
■(左)ペットショップで見つけた巨大犬ガムで作った締太鼓。太鼓打ちの息子が、これでもかってくらい締め上げてから、叩いて
みたらこれが結構締太鼓の音で、革が厚いためらしい雰囲気の音です。右の紅茶なめしの太鼓はフリスビー形犬ガムで作った
のですが、革が薄いためやはり深みのない音です。両方とも外寸は16.5cmです。 胴は12.4cmの外寸で深さは
約10cmの塩ビ管の継ぎ手に、木目模様のシートを貼りました。


Body : Hinoki
■これは、ヒノキの2cmx1cmの角材を12cmの長さにして、28本使って桶をつくり、カンナで丸く仕上げて、水性ニス2度塗り、
油性クリヤーニス仕上げで作った自信作。革はトラッドホワイトブランドのBIGで、超巨大犬ガムです。
なめしは革の変色を嫌って、煎茶を使用し、4日間ほどつけておきました。
太鼓の大きさは約24cm直径、深さは12cm。音はしっかり太鼓の音です。
すこし打ち込めば革が馴染んでもっと良い音で鳴ってくれると思います。
さあ次の計画は??



■水に戻した皮を持ってきたら犬が欲しがってうるさいので余っていたのをあげて時間を稼ぎました。水で戻したの
ではすぐに食べてしまうのでね! 我が家のナナちゃん(ミニチュアダックス)です。くちゃくちゃやってます。
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我が家にはナナ(母親)とモモ(娘)の2匹のミニチュア・ダックスフント・ロングコート(長っ)
がいますので犬ガム太鼓に失敗しても無駄にはなりません。
 
すこし多めに購入して、左右均等に伸びる皮を選んで使ったほうが出来が良いです。 皮によっては
左右にはぐいぐい伸びるのに上下には殆ど伸びないものがあります。

また、水に戻したとき変に厚ぼったくなる、脂肪の多いような皮もありますね。
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遊びですが、すこし皮(革)の性質とかが理解できたような気がします。

おもしろいですよ ははははは。。

〜ここまできたら、本格桶胴太鼓を作ってみようか〜